
「灯籠流し」は、お盆にこの世へ戻ってこられるご先祖様や大切な故人の方々を、再びあの世へと送り出す日本の伝統的な供養の形です。一人ひとりの心に宿る故人への想いを、灯籠のあかりに託して水面へと流します。
金剛寺では、1976年より半世紀にわたり、鶴沼で灯籠流しを執り行い、地域の皆様と共に供養を重ねてまいりました。
この灯籠流しは、送り盆の行事として執り行われる「盂蘭盆会(うらぼんえ)並びに施餓鬼供養会(せがきくようえ)」 と一体となっています。
午後6時より、ご本尊前にて厳かに盂蘭盆会を執り行った後、場所を施餓鬼壇へと移し、施餓鬼供養を行います。
施餓鬼供養では、皆さまからお預かりした塔婆を施餓鬼壇に並べ、きゅうりとなすび、洗米を混ぜた「水の子(みずのこ)」と清らかなお水をお掛けして、餓鬼道で苦しむ無縁の精霊たちにも施しを捧げ、供養いたします。
施餓鬼供養終了後は、参拝者全員で灯籠を鶴沼へと流しに向かいます。
毎年、300基もの灯籠が水面を優雅に揺らめき、幻想的な光景が広がります。毎年7月に開催される小学生約30名参加の一泊二日お寺宿泊体験「夏のてらこや」で子どもたちが心を込めて手作りした灯籠も、そのあかりに加わります。
鶴沼のほとりで皆さまそれぞれの想いを込めた灯籠を水面へと送り出し、静かに見送るひととき。
水面に映し出される灯籠のあかりは、まるで故人の方が名残惜しそうに、そして安らかにあの世へと旅立っていく姿を映し出しているかのようです。
この一連の行事と美しい光景は、金剛寺にとって、そしてこの地域にとって、夏の風物詩として深く根付いています。

灯籠の申し込みについて
- 1丁2,000円です。
- 1丁につきお一人の戒名、または「〇〇家先祖代々」「水子之霊」という供養名でお申込みください
- お問い合わせ宛に「①供養名」「②申込者の住所(市町村まで)」「③申込者名」をお知らせください。お申込み完了後に金剛寺より返信致します。お支払いは銀行振込もしくは8月17日当日ご持参でも結構です
- 8月11日までにお申込みいただくと、8月12日より17日まで本堂にお供えさせていただき供養いたします
- 灯籠をお申込みいただいた方には施餓鬼塔婆を1枚お付けしております